【急断薬をしたお話④】
元々あったパニック障害がヒドクなってしまっただけだと思っていたので、
『今回は長くて、ツラいな。』
『なんか、おかしいな。』
などと思いながら、頑張って出掛けたりしていた。
向精神薬の離脱症状を知らなかったから、逆に良かったのかもしれない期間。
本当は数年前に「断薬.com」を何かのきっかけで少しだけ見て怖くなって、記憶の中から離脱症状うんぬんを、抹消してたのが現実だった事を今回思い出したけど。
自転車で30分くらいの所へ出掛けるも、
帰り道の途中、自分がどこにいるか突然分からなくなり、
半べそをかきながらGoogleマップを頼りに何時間もかけて自宅へ帰ったり。
(でも、Googleマップの順路が理解出来なくなってた。)
どうしても行きたかった美術展へ、旦那さんに旅行を兼ねて車で東京ー名古屋へ連れていってもらうも、
美術館の人込みが怖かったり、
ホテルの全てが怖かったり、
高速の渋滞も高速道路自体も怖かったり、見えるもの全て何もかもが本当に怖かった。
ここ数年で増えた白髪の伸びが限界で、
美容師さんに途中で施術が出来なくなるかもしれないと事情を説明して美容院へ行き、
激しい動悸と恐怖と目眩などに倒れそうになりながら施術を受けたり。
何度洗っても頭皮の嫌なベタつきが取れなかったり。頭が臭かったり。
抜け毛が半端なかったり。
入浴時、
突然右腕が痺れて感覚がなくなり脳内出血か何かが起きたのかと思って、
意識を失わないようにととにかく声を出し続けながら、お風呂をすぐに出たり。
家の中では、幻覚のような黒い人影があちこちに現れたり。
家を出る時は、鍵を締めたか何度も何度も確認しなくては出られなくなったり。
結局は、外出を諦めたり。
(鍵を締めたか何度も確認することは以前からあったが、それがヒドクなった)
スーパーで買ったお惣菜がタバコの味がしたり。
(私も主人も非喫煙者)
包丁を持つことで自分に何かをしてしまいそうで包丁が怖く、
当たり前にしていた毎日の料理が作れなくなってきたり。
ご飯も少しずつ食べられなくなっていたり。
あんまり眠ってもいなかったり。
(何年も前から眠れないことも2時間おきに目が覚めるのも睡眠てそんなものかと思ってた。それが更にヒドくなった。)
1階に居ると、2階の部屋へ行くのが怖かったり。
2階に居ると、1階の部屋へ行くのが怖かったり。
扉を閉めるのが怖くて、
トイレもお風呂も扉を開けて入るようになったり。
シャワーを浴びるのも、髪の毛を洗うのも、顔を洗うのも、歯を磨くのも怖かったり。
大好きな本も読めなくなったり。
大好きな映画や音楽のDVDも観られなくなったり。
テレビも観れなくなってきてた。
とにかく、
何が怖いのか分からないのに何もかもが怖くて、
その怖さが日に日に大きくなっていき、
身体が今までよりおかしい感じがし始めて、
自分で自分の事が分からなくなっていく毎日だった。