レキソタンの再服用
レキソタンの減薬開始
そこから2ヶ月が経って
できないことが多すぎて
何も一人ではできなくて
薬を飲んでいた時の方が
楽だったと思い始めてしまって
つらい
いい歳になって
実家のお世話になって
上げ膳、据え膳で
家族全員が協力してくれてるのに
つらい
足の悪い母に付き添ってもらって
家の周りを散歩することと
実家のマンション下までくる
移動図書館で借りた本を読むこと
漢字のクロスワードをやること
借りてきてもらったDVDを観ること
毎日、それだけの繰り返し
ひとりでは怖くて
外へも出られなくて
包丁を持つのも怖いままだから
料理もできなくなってしまって
話すこともしなくなってしまった
ひとりで減薬や断薬と
戦っている人と比べたら
なんて幸せな環境にいて
なんて贅沢なことを言っていて
なんてワガママなことを
言っているのかと思うけど
ひとりじゃ何も出来ないというのは
たぶん想像する以上に
孤独なことなんだ
耐えなきゃいけないことも
分かってる
弱音吐いてちゃいけないことも
分かってる
でも今までみたいに
普通に過ごしたい
普通に
薬を飲んでいた時の方が
幸せだったのかも
明後日は病院の日
きっとまた
薬を出すと言われるだろう
「そうですね、飲んだ方がきっと楽ですね」
飲んだ方が
普通に生活できますもんね
普通に
普通に
家族に迷惑を掛けることも
少ないですもんね
私の普通の暮らしは
一体どこへいってしまったのだろう
返して欲しい
自分で取り戻しに
行かなきゃいけない事だということも
分かってる
でも、返して欲しい
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