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【Phantom|ファントム】羽田圭介
外資系食料品メーカーの事務職として働く元地下アイドルの華美は、生活費を切り詰め株に投資することで、給与収入と同じ配当を生む分身(システム)の構築を目論んでいる。恋人の直幸は「使わないお金は死んでいる」と華美を笑うが、とある人物率いるオンラインコミュニティ活動にのめり込んでゆく。
そのアップデートされた物々交換の世界は、マネーゲームに明け暮れる現代の金融システムを乗り越えゆくのだ、と。やがて会員たちと集団生活を始めた直幸を取り戻すべく、華美は《分身》の力を使おうとするのだが……。金に近づけば、死に近づく。高度に発達した資本主義、その欠陥を衝くように生まれる新たな幻影。(Amazonより引用)
将来の幸せをとるか?いまの幸せをとるか?お金で幸せは得られるのか?そもそも幸せって何だっけ?…テンポ良く物語が進んでいくなかで、現実も考えさせられる一冊。面白かった。
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【アルジャーノンに花束を】ダニエル・キイス
32歳になっても幼児なみの知能しかないチャーリイ・ゴードン。そんな彼に夢のような話が舞いこんだ。大学の先生が頭をよくしてくれるというのだ。これにとびついた彼は、白ネズミのアルジャーノンを競争相手に検査を受ける。やがて手術によりチャーリイの知能は向上していく……天才に変貌した青年が愛や憎しみ、喜びや孤独を通して知る人の心の真実とは?(Amazonより引用)
随分昔に話題になった時以来に読んでみたけれど、泣いた。なんでも自分に重ね合わせてはいけないけれど、頭がおかしくなったいま読むと、なかなか思うことが多かった。自分は人生をこんな風にしまうことができるだろうか。時代を感じさせることのない、色褪せることのない、ずっと読み継がれる一冊。
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