少し前、友達2人と半年ぶりに会いランチをした。
美術館に続き、活動的期。
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いつもの事だけど、
私が自力で自転車で行かれて、人が少なくて、1階のお店。
3人でいつも行くお店が定休日だったので、
検索に検索を重ね、私が大丈夫そうで、美味しそうなお店を開拓。
せっかくなら、美味しい物を食べたい。
離脱症状だって、美味しい物が食べたい。
しかし、いつまで経っても面倒くさい人が混じっていて、本当に申し訳ない。
久しぶりに人と会う事や外出に緊張して、うっすら小刻みに震えながら家を出る。
はてさて、無事にたどり着けるだろうか。
すぐ注意散漫になってしまうので、気を付けながらママチャリを漕がなくては。
キョロキョロといろんな所を見ているようで、実はどこも見てなくなっちゃうから要注意。
「ひとりで来られなかったら、途中まで迎えに行くよ!」
と、電車で最寄り駅まで向かってくれている友達からLINE。
その言葉だけで気持ちが落ち着いてくる。
本当にありがたいね。
これもいつもの事だけど、
私は何事もなく無事にお店へたどり着いて、友達と合流。
お店にいる間中、ドキドキバクバクを繰り返しながら、
密かに指先を揉んだり、姿勢を変えてみたり、お腹に力を入れてみたり、
「今」に集中!と思ってみたり(集中できてない)
どうにもこうにも最後まで100%平常運転にはならなかったけど、
食べるのが拷問に感じる瞬間もあったけど(何その感覚)
友達と顔を合わせて話が出来て、本当に楽しかった。
友達のひとりは、
健康診断でガンが発覚し半年前に手術をして、その後の放射線治療を終え、
注射と薬による5年間のホルモン治療をしている。
女性ホルモンを抑える治療らしく、ホットフラッシュなどの更年期の症状が出始めて、
先生には上手く付き合っていくしか対処法はないと言われ、
年齢的にはこのまま閉経する可能性も高いから、
妊娠を希望している場合は、卵子の凍結をした方がいいという事も治療前に説明されたそう。
もう一人の友達は小学生になる子どもがいて、
毎日サッカーだ水泳だ、英語だダンスだと習い事に元気に飛び回ってる。
でも話を聞くと、自分は元気でもご両親が少し前に手術をしたところだった。
また、
他の友達とLINEをしていたら、
仕事を休んで病院に検査に来ていて5本も血を取られて、
来週は仕事の前に内視鏡検査なんだ〜嫌だな〜
腸にすぐ潰瘍ができるようになってしまって、今は薬と食生活で様子をみているとの事。
数年前にガンを患った私より若い親戚は、
継続しているホルモン治療で抜け毛が増えてまだウィッグを使ってると、
数日前に夫から聞いた。
家にこもっていて誰とも話さずにいると、
自分だけが体調が悪くて、
自分だけが悲惨な状況にいて、
自分だけが人生につまづいていて、
自分だけが可哀想だと思っちゃうけど、
何事もなく普通に暮らしているように見えて、
みんな、多かれ少なかれ色々ある。
そんな中で、
体調や状況と折り合いをつけながら、
仕事をしたり子育てをしたり、家事をしたり。
もちろん、やりたい事や楽しい事もする。
半年前に手術をした友達は、
オリンピックのボランティアをやりたいと数年前から話していて、
有言実行で、術後にボランィアスタッフとして開閉会式に参加した。
彼女の体調やコロナの心配から、
両方の両親からは参加を反対されたそうだが(親御さんの気持ちも痛い程分かる)
彼女が本当に参加したがっていた事を知っていたので、
彼女の夫や私たち2人は、楽しんでおいでと送り出した。
テレビに映るかもしれない役割になり、
私たちはそれぞれの家のテレビの前でLINEをしながら、
あれじゃない?これじゃない?え?映らない??ちょっとどれよ?!
と、リアルなウォーリーを探せ状態に、
親戚のおばちゃんの様相で、思いのほか楽しませてもらった。
私なんて、この状況下でのオリンピック開催を快く思っていなかったのに。
楽しい気持ちは、伝染する。
自分の体調を考え過ぎず折り合いをつけながら、人生を楽しむ。
いまの私に必要な事なのかも。
そして、断薬3年目でここまで考えられるようになったな。
ただ、揺り戻しが本当に本当に怖くてね。
次こそは乗り越えられないかもとビクビクしてしまう。
でも、
その揺り戻しもなくなるし、
諸々の離脱症状も回復の余地はまだあると希望は持ってる。
ランチの食後にコーヒーか紅茶が選べたから、
紅茶をもらって一口ふたくちだけ飲めばいいか、と思っていたら
「コーヒーも紅茶もダメだよね?!すみませーん!コーヒーも紅茶も飲めない場合他の飲み物ありますかー!?」
と友達がお店の方に聞いてくれて、オレンジジュースも大丈夫ですよと言ってもらえた。
聞いてくれた事もだけど、覚えていてくれた事がありがたい。
あと、何でも勝手に諦めてないで、聞いてみる事も大事だな。
そして、
「ひとりで来られなかったら、途中まで迎えに行くよ!」
と言ってくれたもうひとりの友達は、遅れてお店にやって来た。
駅から近いお店だったけど迷子になっていたそうで、
「迎えに行くと言ったけど、これじゃ途中まで迎えになんて行けなかったよね!」
と笑いながら席に着くから笑った。
そう、人生このくらい緩い方が心地良い。